当組合は、鹿児島県の薩摩半島最南端、指宿市山川に位置しており、眼下に錦江湾その先に大隈半島、桜島を望み、西側には、薩摩富士と呼ばれる開聞岳があり、風光明媚な町です。
山川港地域の鰹節類製造業者を中心とした水産加工業者で組織された団体であり、昭和5年組合組織が発足しそれから変遷して昭和50年前身のさつま鰹節加工業協同組合(昭和42年設立)と山川鰹節水産加工業協同組合(昭和32年設立)が合併し設立されました。現在25業者(令和2年)(設立時81業者)の組合員が、日々鰹節類の生産に励んでいます。
組合員の生産状況は、年間50,000~60,000トンの原魚処理を行い、約10,000~12,000トンの鰹節類を生産し、主として関東、関西、四国方面の削り節メーカー及び鰹節問屋に発送取引きされており、その生産額は年間80~100億円となり、指宿地区の地場産業として大きく貢献しております。
鰹節事業
組合の事業は、組合員が鰹節を製造する為に必要な事業の補佐的な業務で次の事業を行います。
冷凍冷蔵庫事業
原料鰹を-30℃で冷蔵保管する冷凍冷蔵庫が2ヶ所あります。
第一冷蔵庫昭和52年完成、56年増設 | 保管能力、公称3,800トン |
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団地冷蔵庫平成8年完成 | 保管能力、公称2,800トン 超低温(-50℃)710トン |
フィッシュミール事業
鰹節工場から出る鰹残さいを集荷し飼料を製造します。
平成6年完成で時間6トンの処理能力があります。
製品として鰹荒粕、鰹魚油、ソリューブルが出来ます。
鰹荒粕は年間4,000トン、鰹魚油は年間600トン生産しています。
ソリューブルは、鰹荒粕に添加しますが一部販売も行っております。
削加工事業
仕上節を作るために焙乾した鰹節の表面を削ります。
焙乾された鰹節の表面に付着したタール分を専用の削機械にて研磨して落とします。取り除いた物は、鰹削粉として販売します。
排水処理事業
鰹節工場から出る排水を100%処理し、環境に優しい鰹節製造に取り組んでいます。
1日980㎥の処理能力があります。
その他事業
その他に組合員の事業に必要な次の事業を行います。
- 運転資金、設備資金の貸出
- ダンボール箱や製造に必要な資材の販売
- 副産物(鰹削粉等)の委託販売、産地入札即売会の開催
- 鰹節を保管する低温倉庫
- 鰹の計量をするトラックスケール
- 指導事業