かつお節は4~6ヶ月かけ、いくつもの工程を経てつくられます。
生切り
節となるサイズに切り分ける作業のことです。一般に、3.5kg以上のものは本節に、以下のものは亀節に使用されます。頭や内臓を除去した後、亀節は3枚におろし、本節はさらに各身を血合いを境に2つに切り分けます。生切りは仕上げの節の形を決定するうえで重要な作業です。
煮熟
次に、おろした身を煮ます。加熱による急激な身の収縮で亀裂ができるのを防ぐため、特に鮮度の良いカツオは釜入れ時の湯温を低く抑えます。所要時間は本節で2時間15分~2時間40分、亀節で2時間15~2時間30分。
骨抜き・修繕
煮熟後骨を抜き、「もみ付け」がほどこされます。もみとは、カツオの背骨などに付いた身をすり身にしたもので、これを骨抜き時に生じた隙間や亀裂に竹ベラで埋め込みます。こうすることによってカビ付け時のカビの侵入が防止されます。
焙乾
燻す作業です。最初に行われるのを「一番火」といい、「二番火」以降の「間歇焙乾」と区別して特に「水抜き焙乾」と呼びます。焙乾は亀節だと6~8回、本節だと10~15回繰り返されます。こうしてできたのが荒節です。
表面削り・修正
表面に付着したタール分と、焙乾中ににじみでた脂肪分を、デバという小刀で削りとります。こうして裸節ができあがります。
カビ付け・天日干し
水分を減少させ、香味を抜けないようにする作業で、裸節をムロに入れ3~4週間をかけて行われます。最初に発生したカビを一番カビといい、同様に二番カビ、三番カビ、四番カビがつけられます。こうして仕上げられたのが本枯れ節です。